【六中観(りくちゅうかん)】って知っていますか? 東洋哲学のススメ
陽明学者、安岡正篤氏の座右の銘である
六中観
(りくちゅうかん)
中国の文書「百朝集」と「後漢書」
からの言葉なのですが、
人生において常に意識したい
教訓のようなもの。
忙中有閑
苦中有楽
死中有活
壷中有天
意中有人
腹中有書
漢字だけでもなんとなく、
雰囲気が掴めそうですか?
一つずつ紹介します。
①忙中閑あり(ぼうちゅうかんあり)
忙しさの中でも余裕を持ち、
出きるだけ心穏やかにいること。
その最中で掴んだ閑こそ、
のちにその重要性を知る事ができる。
②苦中楽あり(くちゅうらくあり)
苦しい時こそチャンスなのだと
耐えて乗り越え、
未来を見据えた視点をもつこと。
苦しみを体験せずして、
本当の楽しみというのは感じられない。
水戸黄門の歌にもありますよね。
③死中活あり(しちゅうかつあり)
もうこれ以上無理!という所まで
死に物狂いでやれば、必ずどんな事も解決する。
ピンチの時こそ、飛躍のチャンス。
④壷中天あり(こちゅうてんあり)
何でもいいので、人生で何か没頭できる、
これをしている時はなにもかも忘れる
というような楽しみを持つこと。
そうすれば辛い気持ちに浸り過ぎることがなくなる。
⑤意中人あり(いちゅうひとあり)
心から尊敬し、
信頼できる師や友やパートナーを持つ。
その時々のステージにおいて、
メンターを持つことはとても重要。
自分が見えない事、気がつかないこと、
知り得ないことを相談できる様な人が
側にいる事はとても重要。
⑥腹中書あり(ふくちゅうしょあり)
生きる上での糧になるような本があること。
それを知識として刻むだけではなく、
行動して血肉に変えていくことが重要。
そして安岡正篤氏はこう締めくくっています。
「私は平生窃(ひそ)かに此の観をなして、如何なる場合も決して絶望したり、
仕事に負けたり、屈託したり、精神的空虚に陥らないように心がけている。」
どうですか?
何かを成し遂げたい人、
今度こそは今までのパターンを超えたい人
とにかく、諦めずやり切る。
人生のどこかで、
それをやってみてくださいね!
あなたならできる。
橘メルロ
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