
たくさん話してるのに、どうして分かり合えないの?
「ちゃんと話し合ってるのに、
なんでこんなに伝わらないの?」
そんな風に感じたことはありませんか?
言葉を尽くしても、
相手はどこか納得していないような表情。
何度説明しても、
「そうじゃないんだよなぁ」
とため息をつかれる。
「これ以上、どうすればいいの?」
と心がくたびれてしまう前に、
今日は“伝わらない理由”と
“ちゃんと届く話し方”について、
一緒に考えてみましょう。
なぜ伝わらないのか?
たくさん話しても分かり合えないのは、
努力が足りないからじゃありません。
実は、「言葉」は同じでも
「意味の受け取り方」が
人によってまったく違うのです。
たとえば、
「ちゃんと向き合ってほしい」
と伝えたとき、
伝える側は
「気持ちを受け止めて、
態度で示してほしい」
と願っている。
受け取る側は「正論で責められている」
と感じてしまっている。
これは、“どっちが正しいか”の問題ではなく、
“世界の見え方が違う”というだけの話です。
まるで同じ映画を観ていても、
泣いている人もいれば、
眠くなってしまう人もいるように、
同じ会話でも、
響くポイントや気になる部分は人それぞれ異なります。
ここで大事なのが、
「たくさん話せば、きっとわかってもらえる」
という思い込みです。
話す量が多い=伝わる、
とは限りません。
むしろ、
言葉を重ねるほどに“ズレ”が
広がってしまうこともあります。
だからこそ、
“伝え方”と“理解の確認の仕方”を
少し工夫してみることが、
コミュニケーションにおいてとても大切なのです。
タイプに関係なく大事なコミュニケーションのコツ
ここからは、
どんな人にも通用する
「伝わる会話の5つのコツ」をご紹介します。
① 前提を揃える
まず、「何のためにこの話をしているか?」
を明確にしましょう。
例:「今日はお互いをもっと知るために、
ゆっくり話したいだけだよ」
話し合い=ジャッジの場、
と捉えてしまう人もいます。
最初に目的を共有することで、
安心感が生まれます。
② 言葉の定義を合わせる
「その言葉って、
どういう意味で言ってる?」
と聞くクセをつけると、
誤解が減ります。
「ちゃんとして」=時間に正確?
誠実さ?周囲への気配り?
一見当たり前の言葉ほど、
認識にズレがあるものです。
③ オウム返しで確認する
「つまり、こういうこと?」
と自分なりに要約して返してみましょう。
相手:「最近、自由がない気がする」
自分:「なんか縛られてる感じってこと?」
この確認だけで、
感情のすれ違いが防げることもあります。
④ 感情が出てきたら一度止まる
話の途中でイライラや涙が出てきたら、
いったん中断してもOKです。
「今ちょっとモヤモヤしてきたから、
落ち着いてから話そうか」
感情を押し込まず、
丁寧に扱うことで、
対話の質がぐっと上がります。
⑤ 話す量より、“伝わったか”の確認
どれだけ話したかよりも、
“届いたか”の確認を大切にしましょう。
「いまの話、ちゃんと伝わってる?
違うふうに受け取ってたら教えて」
このひと言で、
誤解や思い込みをリセットできます。
おわりに
伝えたい気持ちがあるからこそ、
人はたくさん話そうとします。
でも実は、
“話せばわかる”という思い込みこそが、
すれ違いの原因になることもあるのです。
大切なのは、
話すこと以上に
「どんな世界の見え方をしているのか?」
を想像すること。
それだけで、
相手の言葉の裏にある本音や背景が、
見えてくるようになります。
会話とは、
言葉のキャッチボールではなく、
心の風景を見せ合う時間。
焦らなくていい。
相手を変えようとしなくていい。
まずは“ズレて当たり前”
という前提から始めてみましょう。
見えている景色が少しずつ重なったとき、
人間関係はぐっとやさしく、
あたたかくなっていきます。
今日のブログが、
誰かのすれ違いにそっと光を灯せますように。
あなたの思いやりが、
ちゃんと届く一日になりますように。

olivia

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