メンタル

結論から言います。

使命感は、死と向き合ったときに生まれる

これは占い師としてではなく、ひとりの人間としての私の実体験から出た答えです。

36歳、産後うつで「生きる・死ぬ」と本気で向き合った日々

私は現在53歳ですが、

36歳で初めて子どもを産んだ直後

ひどい産後うつに陥りました。

赤ちゃんのお世話どころか、毎日

「死にたい」

と口にしながら布団から出られない

そんな日々が続きました。

夫は育休のない会社だったため、なんと

「介護休暇」を取って4ヶ月間、

ずっと家にいてくれました。

私はおよそ7ヶ月ほど、

生きることと死ぬことの境目にいる

そんな毎日を過ごしました。

もちろん自死を実行したわけではありません

けれど、生きる意味を見失っていたこと

は事実です。

これが、私の人生の第一の転機でした。

両親を自宅で看取ったことが、私を「別人」に変えた

しかし、産後うつを乗り越えただけでは

まだ私はぶれない自分

にはなれませんでした。

次に訪れたのは、両親の死でした。

私は7〜8年の間に両親を相次いで亡くし、

どちらも私の家で看取りました。

大切な家族が、目の前で命を終えていく

そのプロセスをすべて

真正面から受け止めたのです。

この経験が、私の中の「使命感」という

灯を大きく燃え上がらせました。

10年前の私と今の私は、

正直に言えばまるで別人です。

誰かの評価で生きるのではなく、

自分の意思で、自分の足で人生を切り開く。

どんな逆風が吹いても、

「私は必ずここへ行く」と決めたら

動じない。

そんな揺るぎない軸と使命感は、

間違いなく死に触れた経験

から生まれました。

死と向き合った経験は、ぶれない人間をつくる

私だけではありません。

使命感を持って生きている人、

物事を成し遂げてきた人には

かなりの割合で

• 死と向き合った経験
• 生きる意味を問う出来事

が存在しています。

もちろん、大切な人の死を経験しろ

という話ではありません。

ですが、「死」を人生のどこかで意識する

それは、人を驚くほど強くします。

日常で「死」と向き合うための3つのヒント

とはいえ、日常生活の中で、意識的に

「死」と向き合うのは簡単ではありません。

そこで、私からの提案を3つお伝えします。

① 身近に死と隣り合わせの人がいるなら、その人の話を聞く

病気の家族、終末期の方の介護

をしている友人など、

死と近い場所にいる人の言葉は、

人生の本質を運んでくれます。

自分の日常とは違う視点に触れることで、

「生きる」ということの輪郭が

はっきりしてきます。

② 大切な人の「もしも」を想像し、一緒に時間を過ごす

たとえ健康であっても、「永遠ではない」

という前提で相手を見ると、

今目の前にいるその人との時間が、

かけがえのないものに感じられます。

同時に、自分がどう生きたいかという

問いも浮かび上がってきます。

③ 明日死ぬとしたら、誰に何を伝えたいかを書き出してみる

これはとてもシンプルですが、

強烈に効くワークです。

自分が大切にしている価値観、

心の底にある想いが、驚くほど

はっきりと浮き上がってきます。

それが、あなたの使命のヒントです。

ぶれない自分で生きたいあなたへ

人は死を意識したとき、初めて

「自分はどう生きたいのか」が明確になる

のだと思います。

使命感は外から与えられるものではなく、

自分の内側から湧き上がるもの。

その源泉は、多くの場合

「死に触れた経験」にあります。

あなたがもし、

ぶれない自分で生きたいと願っているのなら

一度、「死」という鏡を見つめてみてください。

そこに、あなたの使命の原点が

必ず映っています。