
占い師だって人間です カスタマーハラスメントに悩む占い師が増えています
「お金を払っているんだから」
「占い師なんだから、なんでも聞けるでしょ」。
そんな言葉に心を痛めたことはありませんか?
近年、接客業と同様に、
占い師にもカスタマーハラスメント(カスハラ)
が増えています。
心を癒やす仕事であるはずの鑑定の現場で、占い師自身がすり減らされないために——まずは事実を知り、線引きを整えることから始めましょう。
カスタマーハラスメントとは?
カスタマーハラスメント(以下、カスハラ)とは、
過度な要求・暴言・威圧・プライベートへの干渉
などにより、
サービス提供者が精神的苦痛を受ける行為
を指します。
占いの現場では、
次のような形で現れがちです。
- 鑑定後に終わりのないLINE/DMが続く(深夜・早朝の連絡を含む)
- 同じ質問の繰り返しや、結果が気に入らない場合の暴言・誹謗中傷
- 「今すぐ返事して」「特別に見て」など時間の強要
- プライベート領域への踏み込み(住所・家族・私生活の詮索 等)
占い師は相談者の感情に寄り添うため、
境界線が曖昧になりやすい職業です。
優しさが仇にならないためにも、
仕組みで自分を守りましょう。
なぜ占い師がターゲットになりやすいのか
- 心の領域に深く関わるため、距離感が近くなりやすい
- SNSやチャット占いの普及で「24時間いつでも相談できる」誤解
- 「断ったら冷たい人」と思われるのが怖く、罪悪感で断りづらい
依存を深める対応の仕方は、双方にとって不幸です。
「自立を促す関わり方」へ切り替えることが、最も誠実な支援です。
占い師が自分を守るための3つのルール
1)鑑定の範囲・連絡ルールを事前に決める
- 例:「鑑定は◯分」「追加質問は24時間以内に1往復まで」
- 受付時間・返信までの目安・禁止事項(誹謗中傷/過度な連絡 等)を告知
- 予約時・プロフィール・自動返信メールに同じ内容を表示
2)感情的なメッセージには即レスしない
- クールダウンののち、返信:
「ご不安なお気持ち理解します。継続のご相談は次回鑑定で丁寧にお受けします。」
- それでも続く場合は、有料延長/再予約を提案
3)「共有」ではなく依頼として扱う
- いつでも聞いてはNG。相談は枠(時間・場)で受ける
- 相手の課題は相手のもの。背負わず、伴走する姿勢へ
そのまま使える・やんわり断りテンプレ
① 深夜・連投メッセージへの対応
いつもありがとうございます。
メッセージ拝見しました。
ご返信は受付時間内(◯:◯〜◯:◯)に順次行っています。
続きのご相談は、次回の鑑定枠でしっかりお受けしますね。
② 同じ質問の繰り返し
前回と同テーマのご相談となりますので、新しい行動や状況の変化が出てからの鑑定をおすすめします。
必要であれば◯日以降のご予約をご案内します。
③ 誹謗中傷・威圧的な表現があった場合
ご不安なお気持ちは受け止めますが、威圧的な表現や人格否定に当たる言葉には対応できません。
ルールに基づき、今後のご利用をお断り、または連絡手段の制限をさせていただく場合があります。
「お断り」を検討すべきサイン
- 規約を複数回説明しても守られない
- 威圧・罵倒・名誉毀損・業務妨害に該当する言動がある
- 占いの域を超えた依頼(医療・法律等の専門領域の断定)
- 占い結果の強要や、私生活への過度な干渉
迷うときは一次停止(一定期間の予約受付停止)や、連絡手段の一本化(予約フォームのみ等)を。
安全確保が難しい場合は、然るべき窓口・専門機関(警察相談窓口等)も視野に入れましょう。
お客様にも知ってほしいこと
占い師はあなたを見放したいわけではありません。
ただし、占いの本質は「依存」ではなく
「自立のサポート」です。
「話して楽になる」だけで終わらせず、
行動の一歩へ繋げましょう。
おわりに
占い師が健やかであるほど、鑑定の質は上がります。
境界線を引くことは、冷たさではなく誠実さ。
仕組みとルールで自分を守り、
必要な人に必要な光を届けていきましょう。
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