欲しかったのはラーメンではなくて…。
こんばんは。
ノワール深月です。
本日は個性学のお話をしたいと思います。
個性学は大きく分けると三つの志向に分かれます。
人や愛情を重視する人志向、お金や形あるものなど実質的な物を重視する城志向、権力や権威を重視する大物志向。
我が家は夫、私、息子、娘の四人家族ですが、夫と息子は愛情重視の人志向。私と娘は実質的な物重視の城志向。
子供たちがまだ小さかった頃、外食に行くと、息子は一人前を一人でなんとか食べられるようになって、娘はまだそれが無理だった時期のこと。
いつも私と娘はラーメン一杯を分け合って食べていました。
息子は自分の好きなものを注文していたのですが、結局ラーメンを欲しがります。当時の息子は極度の偏食な上に気まぐれだったので気にも留めていませんでした。
ある日のこと。メニューを決めている最中に「僕もママのラーメンを貰う。」と言い出しました。
しかし、三人で分けるには大盛りを頼んだとしても足りません。
なので「ラーメン( 息子の分として)一人前頼もうか?」と提案してみたのですが、私のを貰うと言い続けました。
この時は結局、私と娘の分を一杯、彼の分として一杯ということで注文しました。
この一件はずっと忘れていたのですが、個性学を学んだ時にこのラーメンのことを急に思い出して、ハッとしました。
「ママのラーメンを貰う。」
そう主張していたのは、彼の個性だったんだと。
私は実質的にラーメンを与えてあげることが良かれと考えていたのですが、彼が本当に欲しかったのは、分け合う輪に入ることであって、お腹いっぱいにラーメンを食べることではなくてなかったんですね。
今思えば、彼にとって、あの日のラーメンは寂しかったんだろうなあ、と切なくなりました。
あの時知っていたら、ラーメンを二杯注文して、どちらも三人で分けていたと思います。
noir
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