ノワール深月

愛情過多~愛情があっても居場所がない~

こんばんは。ノワール深月です。
親子関係の話題です。

高校生の頃は親子関係の悩みで

ストレスが常にフルでした。

 

今思えばピークだったと思います。

そんな頃、ちょっとしたきっかけで

ある学習塾の門を叩きました。

 

そこの先生は落ち着いた風格のある

マダムな女性でした。

 

落ち着き払った空気を

感じ取った私は、入塾テストの後

モヤモヤをぽつりぽつりと

話しました。

 

母との関係が息苦しいこと

家に居場所がないと

感じていること

 

今の高校に納得して

通っているわけではないこと

 

そのために無気力になって

しまっていること

 

内緒で学校をしょっちゅう

サボっていること

しかしこのままでは

良くないとも思っていること。

 

この場所に来ていることさえ

家族に話していないこと。

 

その他、母には話していないことを

話しました。

 

微笑んで一通り聞いてくれた先生は

一言だけ言いました。

 

「愛情過多なのよね。」

 

え?

 

うちの親って私に対して

愛情なんてあったの?

 

絶句しました。

 

私は親に愛されているなどとは

思っていなかったし

 

特に母親との記憶は

暴言と決めつけの記憶が

大半でしたから。

 

その先生が言うには

親子関係が拗れる原因には

 

愛情過多のケースがとても

多いのだとか。

 

しかも愛情があるのに居場所がない

と感じるのってどういうこと?

 

親になった現在

 

子供に愛情を疑われるのは

とても悲しいことだと

身に染みて思うので

 

今思えば、私のその気持ちだけ

で相当、親を傷つけていたはずです。

 

それを思うと胸がズキンと

痛みますが

 

あの頃の私は愛情を信じる理由が

見つかりませんでした。

 

母からの虐待への恨みと恐怖が

かなり大きかったですから。

 

その日に聞いた話によると

通っている生徒の皆さんは

 

親御さんの愚痴を先生に話すことが

多いとのことでしたが

 

どのご家庭も愛情過多につき

トンチンカンなことをするために

 

愛情が届くどころか

子供に迷惑がられているという

ご家庭や

 

先日のお話しと被ってしまいますが

 

愛しすぎて自分のモノ扱い

または自分の分身か所有物

のように思ってしまっているために

 

愛情が伝わらずに

親子関係がこじれる

というご家庭やら

 

愛情がありすぎて

家庭に子供のくつろげる居場所がない

というケースも少なくないそうです。

 

その日はほかに先生とどんな話をしたのか

はもう記憶にありませんが

このオトナなら身を任せてみても

良いのでは?

と思って入塾関係の書類をもらって帰った

ことだけは鮮明に覚えています

 

その後、入塾し、勉強もほどほどに

頑張れるようになりましたが

それよりも

塾という居場所ができたことが

大きかったです。

 

先生としても勉強よりも

居場所ができればと

寛大に受け止めてくれていた

ように感じています。

今思えば感謝しかありません。

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