期待をしているから腹が立つ。
ノワール深月です。
今夜は私の母のことです。
母は
「だって、◯◯だと思っていたんだもん!」
が口癖です。
つまり「ダッテダモン」の棲み主です。
例えば以前は週末になると
「何やってるの?待ってるのに!」
と怒って電話してくることが度々ありました。
約束していない状態です。かといって
「約束してないよね?」と言ったところで
解決にならない。
「だって来ると思っていたんだもん!」
と言ってガチャン!通話終了…。または
「来るの?来ないの?どっち?」と
電話の向こうで騒ぎ立てる始末。
「行かない」とハッキリ伝えてあるのに
こんなことが度々あり、実に困りました。
母にしてみれば用事がなくても週末は
必ず私が実家に行くことを
期待していたのですね。
こんなことを繰り返すうちに私の足は
実家から遠のいていきました。
思えば母は「勝手に期待をして腹を立てる」
ということが多い人。
ずっと時を遡って、高校受験の頃。
母には私を行かせたい高校がありました。
しかし私はそこに行きたいとは
思っていなかったんです。それでも
母の希望で自分の行きたい高校と
母の行かせたい高校を受け
両方とも合格しました。
この時は母に無視されました。一週間も。
母が期待する状況ではなかったからです。
行かせたい高校に受かったのは良いけど
私が行きたい高校に受かったので。
この状況では行かせたい高校に
行くことはないだろうと
面白くなかったのです。
このときの「ダッテダモン」は
「だってこの高校に行って
ほしかったんだもん!」でした。
この高校受験の記憶はほろ苦いを通り越し
やたら苦い思い出として今も残っています。
期待していないのであれば
そこまで腹を立てなかっただろうと思います。
思えば母は「自分がこう思うから
娘(私)もこうしてくれると思った。」という
考え方をして、一人でいつも怒っていた
ように思います。
こういう期待は親子関係でも苦しいもの
ですが恋人関係にも友人関係にも
言えることです。例えば
「こんな演出をしてくれるかも」と
勝手に期待をして落胆したり怒ったりする。
相手にしてみたら「どうして?」です。
相手に対してイヤなことをしないように
気を遣うことはできても、相手をかなり
よく知っていなければそこまで
気を利かせることも難しいし
ましてや胸が躍るようなサプライズは
もっと難しいと思います。
サプライズは忘れたころに起こるから
サプライズですから。
少し話が逸れましたが
人に勝手な期待をすることは自分もすり減るし
相手を困惑させるだけで、良いことナシです。
期待をする前に相手のためにできることを
考えて徳をつむことにエネルギーを
使うことをおススメします。
noir
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