ノワール深月

2022 / 11 / 27 ノワール深月, 親子関係 noir

こんばんは。

ノワール深月です。

ある相談者さん

(Ｓさんとしましょう)

の雑談からのお話しです。

 

この日はご相談のついでに

少し雑談をされて

お帰りになられたのですが

 

「うちの長男ったら

　酔っぱらったついでに

 

‘’俺は可愛がってもらえなかった‘’

 

なんて言うし

三男は三男で

 

‘’俺は末っ子なのに

　甘えさせてもらえなかった‘’

 

なんて言うの。

もうイヤになっちゃう。」

というお話でした。

 

「その時はどうされたんですか？」

 

と聞いたのですが

 

「どうせ酔っぱらってるんだから

　放っておいたわよ。

そんな昔の話をされても

知りませんっていう話よ。

いちいち

取り合ってらんないもの。」

 

とのことでした。

 

う～ん。残念。

受け止めてあげてほしかったなあ。

 

しかし

酔っぱらっている相手と

キチンとお話しをしたくない

気持ちもよくわかります。

 

もしこれが

素面のときだったらちゃんと

受け止めてあげてほしかったなあ

 

と思います。

このＳさんは

3人の息子さんを

立派に育て上げ

 

今は孫と遊んだり

お話しをするのが

生きがいという

ステキなおばあちゃんですが

 

十何年か前までは

母として子育てを

大変頑張っていらっしゃった

そうです。

きっと息子さんたちは

お母さんであるＳさんに

感謝の気持ちもあるけど

 

そんな風にそれまで

抱えていたさみしさを

 

お酒の力を借りて

やっと言えたんだろうな

 

と思います。

 

やっと言えた気持ちを

スルーされたり

拒絶されたりしたら

 

どう思いますか？

 

確かに

こんな風にいきなり

タイムカプセル級の

昔のことを言われて

 

「はあ？」

 

と思った

Sさんの気持ちも

わかります。

 

Sさんだって

一生懸命に頑張ってこられて

決して悪いわけじゃないと

思います。

 

でももし皆さんが

 

このように

タイムカプセルのような

カミングアウトに

 

遭遇したときはぜひ

受け止めてあげてほしいです。

 

受け止めてあげることで

抱えていた気持ちを

溶かしてあげられるのですから

 

終わったはずの子育て

と言わずに

手を差し伸べてあげて

もらえませんか？

 

やっと掘り出すことができた

このタイムカプセルを

ほんの一瞬でいいから

手のひらに乗せてあげてください。